むし歯治療
むし歯の原因菌がお口の中の糖分をとって酸性の物質を出し、歯を溶かしていくのがむし歯のメカニズムです。むし歯を予防するには、プロケアやセルフケアでお口の清潔を保つこと、糖分を長く口の中にとどまらせないこと、フッ素などで歯質を強くすることなどが重要です。
むし歯の進行
- C1
エナメル質のむし歯
エナメル質が脱灰(酸で溶かされること)し始め、実質欠損が見られるようになります。
この段階では、ほとんどの人はむし歯ができたことに気付きません。むし歯の周囲はやわらかくなっていることが多く、いったんでき始めると急速に進行していきます。 - C2
象牙質のむし歯
むし歯がC2に達しますと、エナメル質直下の「象牙質」にも実質欠損を認めるようになります。
この頃になると冷たいものや甘いものがしみるようになったり、少しずつ自発痛(何もしなくても発生する痛み)がでます。多くの場合、むし歯と気がつくのはこの段階になってからです。 - C3
神経に達したむし歯
C2のむし歯が放置され、象牙質によって保護されていたいわゆる歯の神経「歯髄」にまで達した状態です。むし歯が歯髄にまで進行すると、温かいものがしみるようになったり、激しい自発痛や咬合痛がみられます。
- C4
歯の根っこのむし歯
歯冠の大部分は崩壊して無くなり、歯根のみが残っている状態です。残念ながら、この段階になると歯を残すことはほとんどできません。
むし歯の治療方法
自費診療で丈夫なメタルボンド治療
治療後に使用する詰め物・被せ物は、ご自分のお口の状態や治療する箇所に合わせた素材を使用することが大切です。当クリニックでは自費診療の素材の中でメタルボンドという非常に丈夫な素材を扱っています。金属アレルギーの方には利用できませんが、白く丈夫で長持ちする特徴があります。
メタルボンドクラウン | 110,000円 |
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貴メタルボンドクラウン | 130,000円 |
匠メタルボンドクラウン | 150,000円 |
※料金は税込み価格です
メタルフリーで安心・安全な白い歯へ
当クリニックでは、むし歯治療後の詰め物・被せ物にメタルフリーの白い素材を使用しています。銀歯やアマルガムなどの金属の素材は審美面に劣るだけでなく様々な身体への影響が出ます。現在では保険診療でも金属を使用しない白い素材を提供できますのでお気軽にご相談ください。当クリニックでは、治療後も皆様の歯が長く健康である状態を保てる治療を行います。
神経のむし歯には精密根管治療
重症化したむし歯は根管治療を行います。根管治療は歯の中にある神経を除去し、管の中をお掃除する治療です。管はとても細く、人によってはとても複雑な形状をしているためにとても繊細な作業が必要となります。そのため当クリニックでは、肉眼の20倍で見ることができるマイクロスコープを使用することで精密な治療を実現しています。また、他にもさまざまな取り組みを行うことでなるべく抜歯が必要ない治療を心がけています。
長持ちする治療をご希望のあなたにはゴールド治療がおすすめ!
歯科医院での治療後にむし歯が再発したご経験がある人もいらっしゃるかと思います。当クリニックではそういった再治療が起こらないようゴールドによる治療をおすすめしております。ゴールドはお口の中でご自分の歯のように機能するため通常の詰め物・被せ物のように隙間に食べかすが蓄積され再度むし歯になるリスクを防げます。さらには銀歯と違い、金属アレルギーの心配もありません。他にもたくさんのメリットがある素材ですのでご興味があるかたはぜひお問い合わせください。ご質問、ご相談だけでもお待ちしております。
歯周病治療
日本人の成人の80%が罹患していると言われる歯周病。 初期の状態では殆ど自覚症状が無いために発見が遅くなりがちで、ある程度進行しますと完全治癒することが難しくなります。
歯周病のための定期検診を行う習慣が無いことが歯周病の罹患率を高くしている要因の1つだといわれています。歯周病は、歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨が吸収してなくなっていく病気です。
歯槽骨が著しく吸収していきますと、やがて歯を支えられなくなるため抜歯の対象になります。抜歯する前に自然に抜け落ちてしまう場合もあります。
歯周病は人から人へうつる歯の病気です
歯周病は、お口の中の細菌により発症する感染病です。しかし感染病であることを知らない人が日本にはまだまだたくさんいるがゆえに、一緒に生活するご家族やご夫婦間でよく感染していることが知られています。ご家族や大切な人を守るためにもご自分のお口を清潔に保つ予防に努めましょう。
歯周病の進行
- 第1段階
歯肉炎
歯ぐきだけが腫れている状態です。軽い炎症なので、痛みや違和感はほとんどありません。ブラッシングを徹底し、歯科クリニックでクリーニングや歯石除去などを行えば、健康な歯肉への改善が期待できます。しかし、歯肉炎を放置すると第二段階の「歯周炎」に移行します。
- 第2段階
歯周炎(軽度)
「歯磨きをすると出血が起こる」「歯が浮くような感じがする」などの症状があります。ただ、ほとんどの場合自覚症状がありません。主な治療法として、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの歯垢や歯石除去などを行っていきます。
- 第3段階
歯周炎(中等度)
歯槽骨が溶けて、歯肉が赤紫色に腫れている状態です。膿が出てくることもあり、口臭が強くなるなど、はっきりとした自覚症状が出てきます。通常のクリーニングや歯石除去などでは対応できないケースも多く、歯周外科手術が必要な場合があります。
- 第4段階
歯周炎(重度)
歯肉は下がり、大量の歯石が歯根に付いているのがわかる状態です。歯を触ると大きくグラつき、自然に抜け落ちてしまうケースもあります。残っている歯を長く持たせるよう、歯槽骨の回復を目指す治療などを提案できる可能性もあります。
歯周病と全身疾患は関係しています!特に糖尿病の方はご注意ください!
歯周病菌は血管に入って血栓を作り、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。妊婦さんの場合子宮の収縮が起こって早産につながりますし、肺に侵入すれば肺炎のリスクが上がります。他にも多数の疾患との関連が報告されています。
- 脳梗塞、認知症
- 誤嚥性肺炎
- 骨粗しょう症
- 肥満、メタボリック症候群
- 狭心症、心筋梗塞
- 糖尿病
- 早産、低体重児出産
歯周病は定期検診で防げます!
歯周病は初期には自覚症状が無いので、気付かないうちに重症化する傾向を持っています。また、歯肉の腫れやブラッシング時の出血に気づいても、痛みがないことから治療を後回しにする人も少なくありません。このような経緯から、歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位であり、成人した日本人の8割以上がかかっている現実があります。 歯周病は歯を失うだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞など重篤な疾患の原因ともなる病気ですから、ぜひ当クリニックで定期検診を受けて、予防に取り組みましょう。