自分がむし歯の時
歯科医師はどんな治療を選ぶ?
再治療のリスクを下げる奥歯の金歯治療(金修復)
「歯医者さんは自分がむし歯になったらどんな治療を受けるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?実は多くの歯科医師は自分の歯の治療に金修復を選びます。理由は簡単で、金が丈夫で長持ちすることを歯科医師は知っているからです。しかしほとんどの歯科医師はそれを患者様に伝えません。白い歯のニーズが高いことも知っているからです。当クリニックの院長は、そんな歯科医師がこっそり選ぶ金修復を長年に渡り専門にしています。金による歯の修復がどのようなものか知りたい方はぜひ当クリニックにご相談ください。
奥歯のむし歯治療の選択肢
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金歯(ゴールド)
金はしなやかで歯との適合性もよく、天然歯に近い硬さなので噛み合う歯も傷めません。また歯茎との境目も黒くなりません。
適合が良いので二次カリエス(むし歯の再発)が起こりにくいという特徴があります。 -
銀歯
磨り減りにくく頑丈ですが長期間使用するには硬すぎ、噛みあう歯にはやさしくありません。
噛める機能は変わりませんが、お口の中が暗くなったり、歯茎の色も黒ずんだりすることがあります。 -
セラミック
金属を使用せず、セラミック(陶材)という金属よりも硬い材料を使用しているので、頑丈で色もきれいです。
長年の使用にも変色せず健康的な白い歯の輝きを保ちます。
金歯(ゴールド)と銀歯とセラミックは何が違う?
治療方法 | メリット | デメリット | 平均寿命 | 目安となる治療期間・回数 |
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金歯(ゴールド) | 丈夫で天然歯と同じように伸縮するため、むし歯の再発が少ないです。 | 値段が時価のため高額になる恐れがあります。また、前歯の治療では審美性に欠けます。 | 20年 | 1~3週間・1~3回 |
銀歯 | 保険診療のため、安価で治療が受けられます。 | 金属アレルギーの方には適応できません。また二次むし歯のリスクがあります。 | 3年 | 2~3週間・2,3回 |
セラミック | 金属アレルギーの心配がなく、審美性も高い特徴があります。 | 強い力を加えると割れる恐れがあります。 | 7年 | 2~3週間・2,3回 |
「銀歯にしたくない」「銀歯を外したい」方へ
銀歯を白い歯にしたい方にはメタルフリー治療
当クリニックでは、メタルフリーの白い素材を用意しています。銀歯やアマルガムなどの金属の素材は審美面に劣るだけでなく様々な身体への影響が出ます。現在では保険診療でも金属を使用しない白い素材を提供できますのでお気軽にご相談ください。
再治療をしたくない方には金歯治療(金修復)
当クリニックではなるべく再治療が起こらないようゴールドによる金修復をおすすめしております。ゴールドはお口の中でご自分の歯のように機能するため通常の詰め物・被せ物のように隙間に食べかすが蓄積され再度むし歯になるリスクを防げます。さらには銀歯と違い、金属アレルギーの心配もありません。
タッカーゴールドによる
奥歯の金歯治療(金修復)
タッカーゴールドとは
タッカーゴールドは、タッカー・スタディクラブというゴールド(鋳造)を専門に取り扱う勉強会の創設者タッカー先生が発明したものです。ゴールドを使う成功率の高いむし歯治療で、歯を長期にわたり温存することによって、患者様のお口の健康を保つことを目標とした治療を提供しています。
通常の金歯とタッカーゴールドの違い
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通常の金歯
通常の金歯での治療です。ゴールドの素材として二次う蝕になりづらい特徴があります。
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タッカーゴールド
タッカーゴールドの治療では、セットして表面を磨きますのでツルツルします。またより精密な治療が可能なため、歯とゴールドの間にすき間がほとんどありません。研磨してより長持ちする治療が可能です。
なぜ金歯の治療(金修復)が良いのか?
長持ちする治療方法です
金は他の治療法と違い、削れさってしまうことがありません。詰めものが取れたり、欠けたり、折れたりする心配は無用です。事実、良い金修復は生涯にわたり、皆さんのお口の中で機能し続けます。
生体親和性に優れています
歯に隙間があれば、食べかす・むし歯のばい菌が付いてしまい、歯と詰めものの境目から虫歯(2次むし歯)にの原因になってしまいます。しかし、正しく調整・研磨された金修復において、詰めものと歯の境目に隙間ができることはありません。
ご自身の歯と同じように機能します
一般的に物質は熱くなると膨張し、冷たくなると収縮します。他の歯科材料、例えば銀の詰めものは、歯と同じように膨張、収縮しないため、温かいお茶を飲んだ時や、冷たいアイスクリームを食べた時、歯と詰めもののわずかな隙間ができてしまい、むし歯の原因になってしまいます。しかし、金修復においては、この心配はありません。
当クリニックの精密な金歯治療(金修復)のための取り組み
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歯科用ルーペの使用
肉眼ですと見える範囲に限界があるので当クリニックでは歯科用ルーペを使用します。詰め物・被せ物と歯の間にすき間がないかしっかり確認をして二次むし歯のリスク低減に役立ちます。
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ラバーダムの使用
治療時に使用するゴムの膜です。治療中は、唾液や血液が患部に流れ込む恐れがあるのでそれを阻止するためのものです。
奥歯の金歯治療(金修復)の方法
金歯の詰め物・被せ物(ゴールドインレー・クラウン)
金(ゴールド)は素材として耐久性が高いことから、セラミックに比べて割れたり欠けたりするリスクがほとんどありません。また、硬さが天然歯に近いことから対合歯に負荷をかけないので、お口の中をトータル的に守ることができます。
金歯の詰め物・被せ物(ゴールドインレー・クラウン)の治療の流れ
1回目の治療
ゴールドを使う治療方法には多数のメリットがありますが、他の治療を求める方もいらっしゃるので、まずは事前にしっかりご説明いたします。メリット・デメリットをご理解いただき、納得した上でご利用ください。
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Flow01
麻酔
まずは、無痛麻酔法(painless anesthesia)で麻酔をします。私たちのむし歯治療は、痛みがなくとにかく快適に。
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Flow02
ラバーダム防湿
麻酔をしたら、お口にラバーダムを装着します。治療部位に感染物質が入らないようするため、とても重要な役割をします。
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Flow03
むし歯除去
むし歯で柔らかくなった部分や不健康な歯だけを慎重に取り除きます。むし歯が深い場合、大きい場合には、神経に近い部分にお薬を詰めます。
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Flow04
歯冠形成(プレパレーション)
金のつめものがきちんと入るように、もう一度形を調整します。
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Flow05
型どり
かみ合わせの状態を含めた精密な型どりをします。丁寧に歯の形を整えられると、綺麗な型どりができます。綺麗な型どりからは、精密な模型ができあがります。精密な模型からは、精密な詰め物ができあがります。
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Flow06
仮止め
次回、ゴールド(金)の詰め物が入るまでの間、仮の詰め物を入れておきます。
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Flow07
治療後の確認・注意点
治療後は、術中の出来事を報告し、次回までに気をつけることをお伝えします。麻酔が効いている間は、頬を噛んだりやけどをすることがあるので、食事はなるべく控えます。飲み物は問題ありません。
2回目の治療
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Flow01
治療前の確認
前回治療後から2回目の治療までに、気になることがあれば担当医に伝えて下さい。
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Flow02
麻酔
初回と同様に、無痛麻酔法(painless anesthesia)で麻酔をします。患者様が痛みを感じないということは、私たちにとっても大切なことです。
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Flow03
ラバーダム防湿
麻酔をしたら、お口にラバーダムを装着します。治療部位に感染物質が入らないようするため、とても重要な役割をします。
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Flow04
仮合わせ(試適)
できあがった詰め物が、きちんと歯に適合するか確認します。どんなに精密に作ったとしても、調整なしでぴったりと入ることはありませんので、実際にお口の中で合わせて最終調整を行います。
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Flow05
装着
仮あわせで、きちんと入ることが確認できたら、金の詰め物を接着剤でとめます。
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Flow06
研磨
ゴールド用のヤスリで、歯とゴールドの境界を丁寧に磨き、歯と一体化させます。ゴールドは薄くのばすことができます。一体化したのを確認したら、さらに細かいヤスリと磨き粉を使って、なめらかに研磨します。
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Flow07
治療後の確認・注意点
これで治療は完了です。治療中の出来事と今後気をつけることをお伝えします。ゴールドの詰め物は熱の伝わりが良いため、装着後多少しみることがあります。歯の神経が健康であれば、時間の経過とともに回復します。
金箔充填(ゴールドフォイル)
むし歯などで歯を削った場合にゴールドを充填して補修する治療方法です。ゴールドフォイルはあらゆる方法の中で最もむし歯の再発リスクが低く、長持ちするメリットを持っています。その一方で、適用できない症例があることや、施術するために高い技術を要求される治療方法でもあります。
当クリニックの奥歯の金歯治療(金修復)の症例紹介
Before
CRの不適合により、穴が空き二次う蝕が起きています。噛み合わせるとしみたり痛みがある状態です。
After
タッカーゴールドのアンレー治療を行いました。噛み合わせに重要な奥歯ですが、ゴールドは自分の歯と同じように磨り減るので他の歯を傷つける心配がありません。また、二次う蝕のリスクも低いです。
症例の詳細情報
- 主訴
- 噛み合わせると歯が痛い
- 診断名
- 二次う蝕
- 年齢・性別
- 40歳・女性
- 治療期間・治療回数
- 1か月・3回
- 治療方法
- タッカーゴールドでのアンレー治療
- 治療費用
- 88,000円(税込み)
- 注意点
- 色味がゴールドのため、気になる可能性があります。
- 備考
- 金修復直後は、しみやすくなっています。2週間から3週間程度で落ち着きますのでご安心ください。
タッカーゴールドは40年、50年もつ治療方法です
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金歯の治療(金修復)から40年後の経過
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金歯の治療(金修復)50年後の経過
奥歯の金歯治療(金修復)のよくある質問
- 金歯って長持ちするって聞くけど本当ですか?
- 金は長持ちすることが多いです。理由としては、ご自分の歯のように伸縮をするのですき間ができず再びむし歯になることが少ないためです。また耐久性にも優れています。当クリニックの患者様の中にも金歯の治療後40年ほど経っていますが、未だに再治療の必要がない方がいらっしゃいます。
- 金歯はMRI検査で引っかかりますか?
- 磁石ではないので引っかかりません。ご安心ください。
- 金歯での治療は笑うと見えますか?見えるのが恥ずかしいです
- 当院では、審美性にも配慮して治療をします。小さく削り、スマイルラインに被らないように治療することができますのでご安心ください。
- 金歯での治療は他の歯を痛めますか?
- 金歯は天然歯と同じように摩耗するので他の歯を痛めることはありません。ご安心ください。
金歯の治療(金修復)の料金
金箔充填(ゴールドフォイル) | 66,000円 |
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金の詰め物(ゴールドインレー) | 66,000~88,000円 |
金の詰め物(ゴールドアンレー) | 88,000~110,000円 |
金の被せ物(ゴールドクラウン) | 110,000~130,000円 |
※料金は税込み価格です